アメリカンヒストリーX

監督:トニー・ケイ
出演:エドワード・ノートン、エドワード・ファーロング 他

デレクは、ネオナチのグループのリーダー格。
父親を黒人に殺されて以来、黒人への憎しみを持ち続けた彼は、
車泥棒に入った黒人2人組を惨殺してしまう。
犯人の頭蓋骨を踏み潰し、不気味な笑いを浮かべるデレク。
弟のダニーは、その光景を今も忘れられずにいる。

そして3年目に出所。
ひさしぶりに家族の前に現れたデレクは、変わり果てていた。
スキンヘッドだった髪を伸ばし、穏やかな表情。
デレクの影響を受けて、同じ道を歩もうとしているダニーを叱り付ける。
服役中に白人至上主義を捨てたデレクの変化に
弟のダニーを始め、仲間も驚きを隠せない。
デレクのいない3年、デレクの殺人は語り継がれ、彼はグループ内の
カリスマ的存在になっていた。
3年の間、彼に何があったのか・・・?

人種問題の現状、真実をリアルに描いたストーリー。

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"人種問題"がテーマ。
ヒューマンちっくで固い、偽善者ぶったのは嫌だなと思ってたんだけど
そんな中途半端なことは全然なくて、
自然と考えさせられた。
日本には色んな人種の人とかっていないから
考えることあんまりないけど、人種の間の主義の違いによって
こんなに生き方って変わっちゃうんだなって思った。
賛成派と反対派、両方から描かれてたのもいい。
育った環境、家族、出会った人、これから出会う人、って大きいなって思った。

何が正しいとか、間違ってるとか簡単に言えるものじゃなくて
自分がどう生きるかってことだと思う。

ちょっとネタばれ。
「怒りは君を幸せにしたか?」
この台詞は、人種だけじゃなく生き方に対しても、すごい心に残った言葉。