青い春

原作:松本大洋
監督:豊田利晃
出演:松田龍平、新井浩文 他

県立朝日高校の卒業式。
校庭の隅には満開の桜、「仰げば尊し」の響く校舎、
その屋上に九條、青木、雪男、木村、大田ら新3年生グループがいる。

彼らの仲間内での肝試し"ベランダゲーム"。
屋上のベランダにつかまって、手を離して何回手を叩けるかを競うゲーム。
勝ったのは九條。
「やっぱ九條はすごいよな。」興奮する青木を尻目に、九條は冷めた反応。

九條は、もうそんな事にも興味を失っている自分と、
高校生活も終わりが近づいているのを感じ始めていた。
仲間にもそれぞれに微妙な変化が訪れる。

これでいいのか?
これからどうなるのか?
これが自分なのか?

灰色の校舎、教室では今日も授業が行われている。

それぞれの青い春が、今終わろうとしている。

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強くなりたい。
みんな好きだ!
がむしゃらで、みんな違くて、同じ場所、同じ春でも色んなイロで愛しい。
憂鬱の青、空の青、それぞれの青。
私はあの頃何になりたかったんだろう。