青い車

原作:よしもとよしとも
監督:奥原浩志
出演:ARATA、麻生久美子、宮崎あおい 他

中古レコード店に勤めながら、時々クラブでDJをしているリチオは、
過去の事故で負った片目の傷を隠すため、いつもサングラスをしている。
死ぬ勇気はないが生きる気力もなく、ただ毎日をやり過ごしていた。

恋人は、不動産会社に勤めるアケミ。
淡々と毎日を過ごす2人は、可も否もなく、平和に暮らしていた。
アケミの妹、このみは大学受験を控えた高校3年生。
ある日街で偶然リチオに会ったこのみ。自分の名前も覚えていなかったリチオをランチに誘う。
その後、2人はリチオの部屋に行く。
サングラスをとったリチオの顔が見たいと言うこのみ。
はじめて素顔を見たこのみは、「かけてないほうがいい」という。
リチオは自嘲気味に笑うと、ふいにこのみにキスをした。

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原作は漫画で、そっちは読んでないんだけど、雰囲気がすごく好き。
1人もすごい人なんていなくて、みんな平凡で、だけどそれぞれの色をもってて、
観てて胸が痛くなった。半ばくらいから眼が潤みっぱなしだった。
2回めにこのみを部屋に呼んだとき、はじめからサングラスしてなかったのが良かった。
涙出た。
このみが、顔は女の子なのに、ホテルで爪が女ですごいキレイだった。
これからあおいちゃんの出てる映画追いかけようと思った!

あと今まで麻生久美子好きじゃなかったんだけど、この映画ではじめて
共感する役柄が麻生久美子で、ちょっと好きになった。
その場その場は、楽しんでるんだけど、どっか空っぽな生きかた。

めんどくさくても辛くても、たまにある光を頼りに生きてくしかないんだなぁって感じた。
幸せはちっちゃくても、大事な宝物になる。