時計仕掛けのオレンジ

監督:スタンリー・キューブリック
出演:マルコム・マクドゥエル、パトリック・マギー 他

舞台は退廃した近未来。主人公のアレックスは、左眼の下まつげにつけまつげをし、
ベートーヴェンを愛する異質な不良グループのリーダー。
3人の仲間と昼はミルクバーでたむろし、夜は街へ行き暴力、性犯罪、時には人殺しもし、
人々の苦悩の表情を快楽としていた。

しかし、ある日アレックスは仲間に裏切られ、捕まってしまう。
彼のしてきた罪は重く、懲役14年の刑を受けてしまう。
しかし、政府のある実験で人格改造計画を受ければ、2週間で出所できる。
そのテストに彼は志願した。
この実験を受けたアレックスは、洗脳されたかのようになる。
暴力が大嫌いになり、吐き気まで催すようになる。
実験は成功したかのように見えたが…。

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あとで調べて知ったんだけど、この映画はアンソニー・バージェスの
同名の小説の映画化なんだって。
映画中に出てくるナツァト語(わかるようでわからない単語たち)も、
小説そのままに訳さないで出てきてる。

暴力シーンでは、ミュージカルの「雨に唄えば」、
クラシックや現代音楽、アレックスらの19世紀風ファッションや
部屋の内装もすごくこってておしゃれ。
それを見てるだけでも楽しいと思う。

人の欲望(それの良し悪しは別として)を取り払ってしまったら、それはもう
人間と呼べる姿ではないのかなーと思った。
キューブリック作品の中では理解しやすい方なのかな?
何回も観たらいろいろ感じるものも違ってくるのかも。